ザ・蟹

…というバンド（？）があるのですが、そのピアニストが素敵なのですが、それはいいとして。

「蟹工船」っていう小説があるじゃないですか。
ぺーやんという人が「オレ、最初『蟹光線』だと思ってた」って言ってて、話を聞くと「ビームを出す蟹」だと思ったらしいのですよ。
それって当たったらどうなるのか訊いたら「チョキしか出せなくなる」って言うからとても笑った。
「蟹になる」とかじゃないんだ…。

それもいいとして。（面白かったから書きたかっただけ）

蟹。

…と、マサル。
こたつに入って寝てるのもマサル。
そして私は元旦の夜に一人、毛ガニを食べるのだった。

たまたま、本当にたまたま一昨日日本酒を買ったのがここでぴったんこになるとは。

今日は雪がぼーぼー降ってて「休みで良かった」とこたつでぬくぬくしてたら実家から「蟹取りに来い」とか電話があって、正直すごく家から出たくなかったけど行ってきた。

道は比較的きれいで走りやすかったけど、雪ですごくガタガタになるゾーンがあって、久々に通るそれはちょっと怖かった。

電話をよこした本人（親父）は酔っぱらって忘れてるみたいな感じだった。
酔っぱらって池に落ちて結構全身濡れたみたいだけど、よく心臓麻痺とかで死ななかったな。
起きてるうちはずっと酒飲んでるみたいらしくて、蟹とかいいから帰りたくなった。

お母さんが「なんでもいいから鋏使った方がいい」って言ってたから私が昔々に使ってたデザインシザーを用意してはみたけど、蟹に使いたくなかったし、甲羅も思ったほど硬くなかったから噛み砕いてやったわ。
我ながら野性的すぎんだろ。酒はラッパ飲みだしな。
（こういう小さい瓶でコップとか持ち出すのめんどくさいので。）

蟹って実が入ってるメイン部位（？）って脚だと思ってたけど、脚の付け根？本体の裏に結構つまってんだなぁ。
なんかね、「もぐっ」って感じで口にいっぱい入って嬉しい気持ちになる。
かにみそとか、なんかもー、うっとりするな！


そして蹂躙しつくされた蟹。

この蟹が「そこまだ肉あるだろ！オレを殺しといてそれかよ！」と思わないくらいに食い尽くした。
食べるもの全部にそれを目指してるんだけど、食べられたヤツが納得できるくらいまで食い尽くすのが私の礼儀っていうか。

ご馳走様でした。